「悲劇的」ダンサー紹介⑤ きたまり

きたまり

1983年生まれ。17歳から舞踏家・由良部正美の元で踊り始める。2001年から2005年まで「千日前青空ダンス倶楽部」(代表・赤玉)のダンサー(芸名・すずめ)として国内外の公演に参加。京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科 在学中の2003年よりダンスカンパニー「KIKIKIKIKIKI」主宰。近年は舞踊史を扱うソロ作品、他ジャンルのアーティストとの共同制作を国内外で行う他、2015年よりマーラーの全交響曲をダンス化するシリーズを開始。「WeDance京都2012」のプログラムディレクターを経て2013年より「Dance Fanfare Kyoto」を企画。ダンスシーンの活性化や舞台芸術における身体の可能性を追求するプロジェクトを多数開催、ジャンルを越境する活動を展開している。

 

【きたまりに4つの質問】

 

①なぜ、ダンスをはじめましたか?

17歳の時に「若いんだから体動かしたら?」と勧められるがままにダンスワークショップを受け続け、同時期に初めてみたダンス公演で由良部正美さんの踊りの美しさに衝撃を受けてダンスをはじめました。

 

②なぜ、ダンスを続けていますか?

やってもやっても満足できないから。

 

③あなたにとってダンスはなんですか?

10年前は同じ質問に「恋愛」と即答していましたが、今は「呪縛」かも。

身も心も削がれるおそろしいものです。けど、時々甘い。

 

 ④共演するダンサー(斉藤綾子)の紹介をお願いします 。

2015年の12月に京都芸術センターで開催していた工藤聡さんのダンスワークショップで初対面。舞踊家であるお父さんのサイトウマコトさんに「娘です」と紹介されて、言葉を交わした際に「なんて、よくできた娘さん!」という印象でした。

それから顔見知りになる中で、この「なんて、よくできた娘さん!」は少しおかしいんではないかと感じまして、このたび出演のお誘いをしました。

「悲劇的」で一緒に作品作りして思ったのは、綾子ちゃんは身も心もどっぷりのダンスジャンキーだと。これまで色んなタイプのダンスジャンキーには出会いましたが、綾子ちゃんはちょっと異常。ダンサーとしては正常なはずなのに、すぐ異常になれる。見ていて怖くなるダンサーです。

 

 


きたまりのダンス履歴